演奏権管理団体とその他の管理団体
ストリーミングに基づくパブリッシングロイヤリティ
ストリーミングに基づくパブリッシングロイヤリティについては、パフォーマンスロイヤリティとメカニカルロイヤリティの両方が発生するため、両方のロイヤリティが徴収されていることを確認する必要があります。
- パフォーマンスロイヤリティ:パフォーマンスライセンスと引き換えに楽曲の所有者に支払われるロイヤリティ。
- メカニカルロイヤリティ:メカニカルライセンスと引き換えに楽曲の所有者に支払われるロイヤリティ。
注:ストリーミングでパフォーマンスロイヤリティとメカニカルロイヤリティが占める割合は、国によって異なります。
主な用語
演奏権管理団体 (PRO)
米国では、演奏権管理団体は、音楽出版社とソングライターに代わってパフォーマンスライセンスとパフォーマンスロイヤリティの支払いを管理します。
米国には、次のようなPROがあります。
- ASCAP
- BMI
- SESAC
- GMR
著作権管理団体 (CMO)
著作権管理団体は、著作権所有者 (音楽出版社、ソングライターなど) に代わって、パフォーマンスロイヤリティとメカニカルロイヤリティの両方を管理する組織です。
ほとんどの国 (米国を除く) で、会員の作品の宣伝活動を行い、会員のパフォーマンスライセンスとメカニカルライセンスについてロイヤリティの管理、徴収、支払いを行うために利用されています。
たとえば、GEMA (ドイツ)、SACEM (フランス)、ABRAMUS (ブラジル)、PRS for Music (英国) などがあります。
録音権管理機関
録音権管理機関 (録音権管理団体とも呼ばれる) は、音楽出版社とソングライターに代わってメカニカルライセンスとメカニカルロイヤリティの支払いを管理します。
注:ソングライター、作曲家、作詞家で、米国でメカニカルロイヤリティを徴収する権利を音楽出版社または管理者に割り当てている場合は、録音権管理機関ではなく、音楽出版社または管理者から直接メカニカルロイヤリティを受け取ります。
米国の録音権管理機関には、Harry Fox Agency (HFA)、Music Reportsなどがあります。Mechanical Licensing Collectiveが2021年1月1日に発足する前は、SpotifyではHarry Fox Agencyと協力して米国のメカニカルライセンスとメカニカルロイヤリティを管理していました。
Mechanical Licensing Collective (米国)
Mechanical Licensing Collective (MLC) は、2021年1月1日付けでMusic Modernization Act (MMA) によって規定されたブランケットライセンス制度を管理する非営利団体です。
MLCはデジタル音楽プロバイダーから通知と報告書を受け取り、支払い対象となる音楽作品と所有者を特定し、ロイヤリティを徴収して、自分で管理を行っているソングライター、作曲家、作詞家、音楽出版社、管理者、CMOにロイヤリティを配分します。
管理団体
演奏権管理団体、著作権管理団体、録音権管理機関の総称。